|
悪い目をして、散歩中の善良な市民を装ったK2を睨みつける『甲賀忍法帖』に出てきそうな深大寺の猫。
猫「おぬし、K2だな……こんなところまで……何をさぐりにきやがった……」 K2「む、武蔵野夫人はまだご健在か……」 猫「ぬっ……おぬし、何故に武蔵野夫人を存じておる!読んだのか!」 K2「いや、まだ読んではおらぬのだが……」 猫「……武蔵野夫人はもう、いねえよ……、早く帰んな……K2……」 K2「……もしやおぬしは、武蔵野夫人の化身ではあるまいか……」 猫「ウッ……」 つづく……
§
雨の日曜日、終日事務所にて執筆。
100文字×12のキャプション 60文字×11のキャプション 2000文字の本文 合計3860文字(原稿用紙換算10枚弱)
雨があがる16時ころには仕上がり、渋谷へ歩く。 紀伊国屋書店にて『奇想小説集』山田風太郎(講談社文庫)を購入し、また恵比寿まで歩いて帰る。
日が暮れて、猫と妄想で戯れ、弄ぶ。 |
|