OCM一級建築士事務所
 

2008年12月


  2008年12月31日(水)   
午、送られて来た総菜等をつまみながら、ビールを飲んでしまう。
連れ合いは、大きなリュックに神戸のソーセージやスモークサーモンをつめこんで、群馬の実家に帰っていく。

ごきげんよう。

このままでは、大好きなオーミソカがダメになってしまうと、歩き出す。
世話になっている“TOKYO”に、暮れの挨拶。

               §

2時45分恵比寿を発つ。
青山、神宮、信濃町、四谷、飯田橋、本郷、御徒町、上野。
途中、神宮のバッティングセンターで20球、打率は3割5分、上野到着は17時5分。
2時間20分の愉楽(ゆらく)。

写真、HOMEの神様、HOME BASE.

「神田っ子」がしまっていたので、近くの居酒屋でビール、熱燗2合、モツ煮、唐揚げ、おしんこ……食い過ぎた……
店を後にし、雑踏にまぎれ、洋服店などをひやかすが、体が“おかわり”を求めているので、また歩きだし、秋葉原、神保町、竹橋、東京駅……。
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  2008年12月31日(水)   
東京駅の中で、おみやげをいっぱいかかえて、実家に帰ろうとする人々の顔をボーッと、ただ風景としてながめる。

ここで、ふらっと夜汽車にでも乗って、2、3日いなくなる……という妄想のみ、そんなこと実はできやしない自分はまだまだと……

人間が家畜化しているという説が、背筋あたりでむずむずする。

              §

これで、今年の散歩と K2日記はおしまいです
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  2008年12月30日(火)   
建築家を、押し入れの中にしまいこみ、ただのドラフターマンと化し、日中図面を描く。
だんだん、脳のねじがゆるんできている。

夕方、金王八幡宮の茅の輪をくぐり、本年度の穢れを落とす。

そのまま渋谷にて「鶴ヶ島の家」ご家族と合流し、焼肉と焼酎一本。
渋谷屋根裏にて、連れ合いのライヴ。
ボエムにて飲食、ワイン?本。

年も暮れりゃ〜夜も更ける。
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  2008年12月29日(月)   
朝から、図面のプリントアウト、コピー。

午から「大井松田の家」打合せで、小田原へ。
工務店さんに建て主さんを引き合わせ、概算見積のお礼や、奇特な自由競争のプロパンガスの㎥単価などの情報を仕入れる(ちなみに320円/㎥あたりが底値らしいです)。

その後打合せ。
楽しくピアノでも弾いて、娘ッこ達に媚(こび)を売って、今年を締めようかとも思ったが、決まっていくものもあれば、覆る事も有り、実施設計収束のメド、未だたたぬまま、年を越すことに。
“一日に2時間しかもたない建築家の品格” が、くずれそうになりそうだったので、暇(いとま)を乞う。

               §

終了後、一人夜の小田原市街をさまよう。

しかし、保守的な小田原の街は、外様(とざま)建築家がふらりと独りで呑みに入れる余地をつくってくれてはいない。しょうがないので、王将で餃子と熱燗、(は〜それだけですか?ご注文は?)という店員の冷たい目線を、餃子を食べたアトに出て来た熱燗で、温める。

店を出てから(あっ忘れてた)と、ラストオーダーぎりぎりのだるま料理店へかけこみ、熱燗2本と、天ぷらと板わさで、うっとり。
やさぐれた川崎長太郎に、そこは、なりきる。

さらに、ワンカップを呑みながら、贅沢にも新幹線に乗って、22時前にエビスに帰還する。
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  2008年12月28日(日)   
いつものように、終日事務所にて、図面を描く。
キッチン、洗面所、電気図………。

               §

「私は事物の終わりと始まりを愛する」アルド・ロッシ

もう百回くらい引用しているが、年末とは、そういうことだ。
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  2008年12月27日(土)   
日中、事務所にて作業。
便所設計に決着をつけようとするが、紙巻器と手ぬぐい掛けが決まらない。

               §

夕方、秋葉原のダイナミックオーディオへ。「鶴ヶ島の家」に導入されるJBL66000(通称エヴェレスト)を試聴しに。

事前にお店の人から「よく聴き込んだCDをお持ちください」と言われていたので
SONNY ROLLINS「A NIGHT AT THE VILLAGE VANGURD」
GLENN GOULD「THE GOLDBERG VARIATIONS」
MY BLOODY VALENTINE「LOVELESS」
と、とってもバランスのとれた(笑)3枚を持参。

嗚呼……立ち上がれない……腰を抜かすとはこのことだ……音の襞が……素手の僕を飲み込んで行く……

建て主は確かこう言っていたな……
「i-podのような子供だましでなく、息子に、本物の音を聴かせてやりたい……」
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  2008年12月27日(土)   
礼を言って、店を後にし、タクシーに乗って
「ジンボチョウ、お願いします」
「ああ、ジンボウチョウですね……」

(かち〜〜〜ん……北千住といっしょだ……キタセンジュウお願いしますって言うと、キタセンジュですねと返されたあの日……絶対に西から来たスパイだとばれている……)

古書店「南洋堂」の忘年会に参加。

写真、不思議な光景、でも魅力的な空間。
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  2008年12月26日(金)   
『日経アーキテクチュア』「ココロに沁みる巨匠の名言」連載終了。
理由:1年でやめておけばよかったのに、ネタが尽きて、ネタを漁る事に奔走せねばならなくなり、文章の質を保つのが困難になったこと。

散歩系の方も、あと2回くらいで終了です。
こちらは、満願成就。

               §

これで来年は、建築とは関係のない本をたっぷり読む事ができる、そして建築目線でない純粋な散歩に出る事ができる。たぶんこのK2日記的には、より滋味深さが増すものと考えられる。

X社のO編集長へ   来年は
“いろんな雑誌に書き散らかした文章を集めたいかがわしい本”
を一冊出版しませんか?

「しかし、『いかがわしい』というだけなら、世界の全刊行書籍のうちのおそらく半分以上はいかがわしい。」松岡正剛

               §

終日事務所にて、ひたすら設計。
写真は、連れ合いが会社の人に配るために製造した焼き菓子群。
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  2008年12月25日(木)   
終日事務所にて作業。

建具金物系に決着をつける。
ネットのカタログも便利になったが、なぜか分厚いリアルカタログを、バッサバッサやるほうが、性に合っているみたいだ。

「BEST」社:ヒキヨセシマリ、カクヒキテツキネジリジメ……など柔術の技のような渋い名前の金物が絶対に必要になるときがある。

「ATOM」社:シラキカクトヒキテ、クワカクチリオトシなど、素朴な木製品が柔術……いや、充実。

「KAWAJUN」社:ブランド、販売店、でなく、メーカーとしてのプライドがプロダクツにあらわれている。

「SUGATUNE」社:複雑な機構の家具金物などは、ここ。

「ACE」社:昔の公団用パーツなど、素朴なものや、鋼管など原始的なものの具合を知るのに適している。

               §


午めし中継 「ガンバルゾー定食」

・ガルバンゾー(豆)入りカレー
・ターメリック飯
・ベイクド芋
・タコとわけぎ入り卵焼き
・ブリと大根(聖護院)の煮付け
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  2008年12月24日(水)   
朝から、構造設計者さん来所。
「大井松田の家」の架構などについて打合せ。
もう一度図面を全部調整し、整合性をとる段階。

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午後「鶴ヶ島の家」のサッシ、発注前の寸法確認など。
終了後、「国分寺の家」、打合せで出た内容を、さっと図面に落とし込み、サンプルの発注等。

だいたいそんな感じで日が暮れる。

ニワトリをオーブンでキチンと焼いて、食べた。
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  2008年12月23日(火)   
案の定、朝から自己嫌悪。
崩れかかった品格と人格の補修をはからんと、風呂、コーヒー、掃除、洗濯、図面のプリントアウト、コピーなどを淡々とこなし、なんとか建築家としての体(てい)をなす……。

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午後「国分寺の家」打合せ、OCMにて。
実施設計の最終段階。
こまかい材料、仕上げのうちあわせまででき、有意義であった。

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写真、昨日上棟後、建て主さんの自宅で一服しているところ。
新しいHOUSEは、一見新鮮であらねばならないが、このHOMEの暖かさは残さねばならない。
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  2008年12月22日(月)   
朝から「鶴ヶ島の家」現場の棟上げへ。
気持ちが悪いくらい生暖かい気候。

夕方、空に向かって軸組がたちあがるとともに、空が泣きはじめた。

危険なので作業をはやめに切り上げ、お清めと挨拶で簡略に上棟式をすませる。

               §

夜、学校の忘年会。
ハメをはずしすぎ、きっとまた明日の朝から自己嫌悪に陥ることだろう……。
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  2008年12月21日(日)   
年賀状の宛名書きをしたり、軽作業のみ。

終日事務所。

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夜、Mー1を観る。

明日は上棟だ。晴れるとよい。
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  2008年12月20日(土)   
午、スケッチを2枚描く。

午後「蓮根の家」打合せで、板橋区の蓮根へ。

少々ゴリ押し気味で、プランを固定する事を建て主に請う。

終了後、駅前でJV大成さんと“いっぱい”やり、夜が更ける。
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  2008年12月19日(金)   
『散歩の達人』1月号でました。
「建築ツウの散歩術」は「知られざる高尾サンクチュアリ」です。

高尾山、天皇陵、みころも霊堂、浅川大塹壕などなどについてです。

                 §

終日事務所にて設計。

夜、独りで忘年会。
アトラクション、シャッタースピードを30秒にして、光で絵を描いてみた。

写真の原点。
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  2008年12月18日(木)   
午前、渋谷まで歩き、fax機を購入し、兆楽でチャーハンを食べ帰って来る。
写真は、朝の角度の渋谷川とOCM。

              §

午後、fax機を設定、あとはひたすら設計。

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夜、連れ合いに「忘年会をやっとくれ」と申し出、びっくり寿司へ。
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  2008年12月17日(水)   
午前中、各所とのやりとりと整理。

午、写真のRAW現像、とりまとめて、出版社へ発送。これで年内の文章仕事もおしまい。

午後、設計。

               §

「大井松田の家」の概算見積があがってきた。
今年2回目の“ぴたり賞”。

打合せ中、「いや〜コストが、コストが……」と辛気くさいことを言っているが、“ぴたり賞”がでると、その感覚が妥当であったことが証明される。

               §

学校が終わり、文章が終わり、見積が成功し、来週は上棟。
少しづつ年末への出口がみえてくる。
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  2008年12月16日(火)   
午前中、件の(くだんの)文章、9割方仕上げる。

               §

午後、出講、一年生。
二年生になると、鬼以上に化す大島講師も、一年生には仏である。
とっぷりと冬休みの課題を授け、解き放つ。

               §

「晩酌の様子が謎だ」
と先日建て主に言われたので、ちょっと仕込んでみた。
左上から「煮卵、煮タコ、ブリ大根+ねぎ(白い奴)、塩らっきょう+京都のシバ漬け、大根の先っぽのチョー辛い鬼おろし。」
「蓮根の家」建て主からのメールと、jv大成さんから上がって来た図面を、チェック。飲み物は、消しゴムの景品につられて買った野菜ジュースを“焼酎で割る”。

立ったままの晩酌。

おっと、連れ合いが帰ってきた
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  2008年12月15日(月)   
たまに日記の日付を間違えますが、気にしないでください。

               §

午前中、文章を書くが、仕上がらず。

午後、実施設計。
細部の詳細設計と各図面の調整、図面の枚数は増えず。

夜、年賀状の準備など。
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  2008年12月14日(日)   
午前中、図面をプリントアウトしたり、コピーしたり。

午後「大井松田の家」打合せのため、小田原へ。
まだまだ図面ができていない。
コーディネーター会社による「設計確認」は、年を越しそうだ。
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  2008年12月13日(土)   
午前中、散歩の仕事で、某所へ。
犬に行くてをはばまれる。

               §

そのまま電車に乗って恵比寿を通過し「鶴ヶ島の家」現場へ。
今日は、現場の様子を建て主ご家族に案内する日。

一週間後は、木造部分も上棟する。

日が暮れて、近くのお店で会食。
生ガキや、白子や、普段口にしないものをたらふくいただき、鶴ヶ島の夜が更ける。

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  2008年12月12日(金)   
午前中、天井伏図に着手するものの、未完。

午後、出講。
ルドルフ・シュタイナーの黒板絵を意識しながら描いている(ちゃんとみたことはないが……)。

が、確実に言えることは、シュタイナーは“白板”に南の島のくつろぎ方なる絵を描いたりはしない。

                §

しかし、学生に「見に行きなさい」と申し伝えた僕の大好きな あけぼの子どもの森公園 ムーミン屋敷を設計した村山サンが西ドイツにてシュタイナー思想を勉強されてたことも、もちろん、全部つながっている。

が、学生にはそんな話、いっさいしない……。
そんな、こんなは、自分で見て感じる事。
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  2008年12月11日(木)   
連れ合いが黒いベースギターを買ってきた。

僕の赤い偽物ベースと並べると、そのキッチュさが際立つ。

余談)世に言うモズライト事件は、なかなか複雑でおもしろい。

               §

終日事務所にて作業、建具表を仕上げる。
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  2008年12月10日(水)   
午前中、設計。

午後、東武東上線に乗り「鶴ヶ島の家」現場。
木造部分の基礎配筋検査。

RC部分のせき板もとれ、“杉型枠コンクリート打ち放し”が現れた。
最近はツルッツルの打ち放しが多いので、これくらいボソボソ感があったほうが、打ち放しらしい。
ちいさなエアーが残ってできたポツポツも、撥水材で固めてこのまま残そう。

              §

終了後、お迎えにいらした奥様の車で建て主さんの職場へ向かい、インフルエンザの予防接種をごちそうになる。

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夜、アキラ君達とトップさんが来所。
シャンパン1本とワイン4本空ける。
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  2008年12月9日(火)   
『国際ホテル旅館』(新聞……)の11/20号に、“浅草の旅館(TOKYO RYOKAN)”を設計したOCMのが紹介されています。

                §

そう、先日、西新宿コクーンタワー地下のブックファーストにて、もしやと思い「lonely planet」をぱらぱらやると、“浅草の旅館(TOKYO RYOKAN)”が出ていた。(「lonely planet」と聞いてピンと来る人は、バックパッカー度の高い人です)

竣工して3年、とてもうれしかった。

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午前、引き続きキッチンの設計。
午後、出講。冬休みを前に、学生達がそわそわしてるのが、おもしろい。
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  2008年12月8日(月)   
ウォールナット(塗装品)
http://www.muku-flooring.com/3asianwulnutunishousai/index.html

栗(なぐり仕上げ)
http://www.muku-flooring.com/3kurianteakyukadanshousai/index.html

タモ
http://www.muku-flooring.com/3tamoopcshousai/tamoopcshousai.html

オーク(ナラ・黒い塗装)
http://www.muku-flooring.com/3oakopcbkshousai/index.html

ウィスキーパイン
http://www.thegallup.com/new/public_html/index_top_wood.html

オールドスクラッチ(加工)
http://www.nissin-ex.co.jp/syohin7.html

キッチンパーツ
http://www.ekrea.net/parts/caption/readme.html

オーダーキッチン
http://www.ekrea.net/kitchen/all/index.html

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終日事務所にて作業。
主として、キッチン設計。

               §

午後、工務店さんが暮れの挨拶にいらっしゃる。
「国分寺の家」「蓮根の家」、少し遠いがどうかなと思っていたが、「できますよ」とのこと。

若干の資料をお渡しし
「じゃあ、見積時期になったら連絡させていただきます」と述べ伝える。

工務店さんは
「わあ、2つも、ありがとうございます!これでいい正月が迎えられます!」と。
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  2008年12月7日(日)   
午、きのう託されたカメラを腕にしばりつけ、渋谷まで歩き贈り物用の“箱”や、その中に入れる贈り物を買ったり。
帰りも歩き、LIFEで、豚ロースかたまりを買ったり。

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15時から、「蓮根の家」打合せ、OCMにて。
もう一度、プランを練り直し、万全を期す。
あせってまとめ倒し一本をとるのではなく、建て主につかんでいただく片袖はいつもひらひらさせておかねばならない。
それはビジネスではなく職能の部分。
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  2008年12月6日(土)   
午後、「国分寺の家」打合せのため西国分寺へ。
実施設計が収束しつつある。

               §

夜、写真家の渡辺慎一氏、来所。
「建築ツウの散歩術」の写真についていろいろご意見をいただき、「これを使いなさい」と、カメラを一台置いて行ってくれた。

技術的に、少しづつ進歩させねば。
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  2008年12月5日(金)   
冬は、いい。
いろんな関東のいろんな所から富士山がみえる。

K2的仮説。
ニッポンには富士山に対する信仰が原始からあったから、南米やエジプトにみられるようないわゆるピラミッド型の「方墳」が根付かなかったのではないか、と。

               §

午前、がっつり建具表。

午後、出講、卒業制作。
日本の大学は、「入るのが難しく、出るのは容易い」。
だがバンタンデザイン研究所は、「入るのは容易いが、出るのは難しい」とあらねばならない。

卒業できるのは、半分くらいだな……。
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  2008年12月4日(木)   
終日事務所にて作業。

写真、またまた「江戸東京たてもの園」、これは「国分寺の家」の東南角な感じ。
これはまさしく女部屋だな、男部屋、女部屋の作り分け、やっとわかるようになってきた。
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  2008年12月3日(水)   
朝から設計。

午後、JV大成さんと「蓮根の家」打合せ。
写真、昨日の「江戸東京たてもの園」での学生達。
(2階の東南の角、コロニアルってのはこんな感じなんだなという光景)

               §

夜、神保町の南洋堂へ。店主から、建築ツウへの“新しい企て”の話があったので詳しくおうかがいに。
うまくいけば、ものすごくかわいらしい“散歩系紙媒体の作品”ができそうな感じ。

その後、浜田充氏のスライド上映会に参加したが、数名しかいないサロンのような雰囲気の中、蓑原敬氏がいらっしゃったり、toto出版編集長の遠藤氏がいらしゃったりした。

この都市やメディアをつくってきたエライ人達が、何を考えているのかをおうかがいするいい機会だった。でも、どんなにエライ人であろうが、その意見には「いや、ちっとちがうんじゃないですか……」と思ってしまう、やっぱりK2的な自分がいて安心した……。

だから、歩いて、撮って、書いて、描いて、喋るのだ。
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  2008年12月2日(火)   
朝9時過ぎ、埼玉県「鶴ヶ島の家」現場。
10:00からozoneの検査。
10:30には音響設計のN氏も現れ、電気配線などの確認。
11:00過ぎ、東上線に乗り、「朝霞台」で降り、タンメンを食べる。
そのまま武蔵野線経由で「武蔵小金井」へ。

               §

午後、本日の授業はかっこよく言えば“エクスカーション(遠足)”
東京江戸たてもの園の見学。

講師は何度も来ているが、今回は最初の「わらぶき民家群」のところで、ゆったり時間をとろう、と思った。ある程度の時間の中に、身を浸さねば、何も体に浸透して来ないから。理屈よりも大切な事。
じ〜っといろりの火をみつめてる子や、ヴォランティアのおじさんと、しめ縄をつくりだす子。

年々感じているが、もっとこんな授業を増やさねばならないな……と。

               §

日が暮れ、駅前で学生には解散を命じ、講師は一人大黒屋の千福で体を温め、帰途につく……。
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  2008年12月1日(月)   
午前中、事務所にて作業。

午後、出講。
2年生の卒業設計中間プレゼンテーション。

なかなか講師達の理想どうりに、ものごとは運ばない。
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