OCM一級建築士事務所
 

2007年11月


  2007年11月29日(木)   インタビュー
終日事務所ニテ作業。

                  §

夜、不意の来客5名。
学生が「インタビュー」と称してやってきた。
おでんニテ応対。
▲top

  2007年11月28日(水)   一日
終日事務所にて作業。
午前中は若干のhangover.

                 §

身体的には午前中は排出の時間だという。
ル・コルビュジェが絵を描いたり、僕が文章を書いたりするのに適した時間ということか、それとも単なる生理的なことか。

リズム感のない一日をはじめると、だいたいその一日はダメになる。

もちろん一日だって「完璧な一日」を過ごしたことはないが。

完璧な一日なんてきっとないのだろうが、「一日を完璧にしよう」と考え続けている一日一日がもしかしたら完璧なのかもしれない。
▲top

  2007年11月27日(火)   「散歩業はじめました」OCM
終日出講。
卒業制作においては、街・家・人間などについて、皆で考えている。

先日電車内でみた超高層マンションのポスター
「三○地所+Afternoon Tea」

なるほど、すごい説得力がある、ますます、建築家はいらない。

では、建築家はどうすればいいのか?

そう、散歩でもしていればいいのだ。

                 §

夜、銀座の「樽平」にて、某“散歩系雑誌”の編集長と会食し、「散歩して下さい」という仕事の依頼を受け、受諾する。

プロの散歩家、プロ並みの散歩力、散歩で食う……いろんな言葉と戯れる。
▲top

  2007年11月26日(月)   てみやげ
終日事務所にて作業。

手描きスケッチから、コンピューターへゆるやかに移して検討。

                §

晩酌をしながら、年末年始の手みやげなんかについて、のんびりと考える。
▲top

  2007年11月25日(日)   アッピール
七時前に起きて、メシを炊き、みそ汁をつくる。

少し仕事をして、昼前、赤いシャツを着て新宿へ、コンペの面談。
「医者の息子」であることと「ロックンローラー」であることをしっかりとアッピール(住宅設計とは時には不思議なアッピールが必要となる……)。

和やかな雰囲気で終了、気合いが入る。

                §

気分がいいので、思い出横町の岐阜屋で一杯(いや3杯……)、早々と還俗し、休日をきめこむ。
▲top

  2007年11月24日(土)   大ガラス
日中は仕事をし、車中から夕陽をみながら国立の「雙徽第(そうきてい)」へ。

不定期に行われている「茶と舞」の催し物。

                 §

草庵茶室(含翆盧)での煎茶席、ゆれるろうそくの火のもと、やはり茶席は夜に限ると確信。

京都の西行庵にて「この席は夜の席どすえ」と言われたことを思い出す。

夜の席、昼の席、設計しわけられるようになりたい。

                 §

舞台にて、雙徽第の亭主N氏の地唄舞と舞踏家 大野慶人(そう、大野一雄の御子息)との共演。

久しぶりに、ぞくぞくし、身をのりだした。

本来の能舞台では松の絵が描かれているはずの一枚ガラスの向こうに舞う大野さん。

生の舞台と、映画との境界、一枚の“大ガラス”の向こうとは、どこだ、彼岸か……。

                 §

設計者冥利、至福のひととき。
▲top

  2007年11月23日(金)   餃子ーキモノ
メシを炊き、みそ汁をつくる。

弁当をつめ、敷地調査のため、川越よりちょっと向こうへ行く。

調査の後、散歩をしながら、冬の公園で弁当を食べる。

駅前に「ぎょうざの満州」があった。
(ここに通いたい……)と、とどめのモチベーションがあがる。

                §

都内に戻り、新宿Lタワーにて、「たんす屋」のキモノ市に行く。
あいかわらず、10分で落伍し、独り外をさまよう。

連れ合いは、「結婚式、茶会、能舞台での地唄舞の会」とたてつづけに3回キモノをきる機会があるので、鼻息があらい。
▲top

  2007年11月22日(木)   香川と徳島は四国だけど関西弁
昨晩、巨匠本を読み、夜中、二回くらい目覚めたのでまた読み、朝、夢うつつな青い脳のまま、メシも炊かずに、ラフ執筆する。

この作業を当分続けよう。

                §

終日事務所にて作業。
一歩も外に出ず。

新しいコンペの要項書が送られてきて、封筒を開けたとたんに、血がさわぐ。

めずらしく夜まで仕事する。
なんとか改修の図面を仕上げる。

これから、コンペのエスキス。
▲top

  2007年11月21日(水)   
掃除をし、洗濯をし、終日事務所ニテ作業。

電話にて番組製作会社と、いくつかのやりとりや、改装工事の図面の仕上。

              §

このコンパクトキッチン、かっこよくて安い。
「かっこよくて安い」既製品が流通してくれることは、うれしい。

何でもカンデモオリジナルで設計・製作しなければいけないという強迫観念からゆるやかにのがれていかねばならない。

              §

夜、めずらしく連れ合いと「びっくり寿司」を食べに行き、帰りにラーメン(光麺)を食べて帰るという欲張りコースを敢行する。
▲top

  2007年11月20日(火)   
朝から出講。
修了課題として四畳半程度の小屋をデザインする。

本当はツリーハウスのようなものを自力で建設するのが、一番勉強になるのだが、そうはいかないので、それを模型でやる。

                §

誰も座っていないベンチは、叙情を喚起する。

                §

楽隊の活動に休止符を打つ。
▲top

  2007年11月19日(月)   日々
冷え込む朝。
なんだか旅館のような気分でめざめ、メシを炊く。

湿度も25%、やかんで湯をわかし40%以上にまでもっていく。

               §

夕方、ロンドン帰りの卒業生K名君が一升瓶をもってやってきた。
人生の身の振り方などについて話をする。

               §

夜、佐々木玲君がプロジェクトのスケッチをもってやってきた。
造形はともかくとして、コンセプトや、プレゼンテーションの会話のコツなどについて話をする。
▲top

  2007年11月18日(日)   codomo
昼、新宿に本を買いに行った以外は、終日事務所にて作業。

                §

ふと携帯電話の請求書に目をやると、使用期間が「9年11ヵ月」となっていた。
なるほど、もうそんなに使ったか、
32才までは携帯電話なしで生きていたわけだな、

学生達曰く
「おじさんはdocomoを使っている割り合いが多い」のだそうだ。

なるほど「何故docomoを使っているのか?」について、僕も答えられない。
そんな答えられない人のためにdocomoはあるのだな……。
▲top

  2007年11月17日(土)   プチ感傷散歩
無性に散歩がしたくなり、仕事を休む。

柴又、帝釈天、山本亭、矢切りの渡し(¥100)で、千葉県に渡る。
何か、忍びのものか、亡命者みたいな感じ。

一路「野菊の墓文学碑」へ。

高校一年生の時、「野菊の墓」のことを「野路菊の墓」と言ってしまってクラスの笑いものになってしまったことを、ずっと詫びねばならないと思っていたから。

野路菊は兵庫県の県花だから、兵庫人としてはやむおえない間違いだったと開き直ることもできるが。

でももっと言えば僕の頭の中にあった野路菊とは、植物というよりも「野路菊の里」という銘菓の方であったとも白状しておかねばならない。

                §

その後、南下し、日が暮れて、市川あたりまで出たが、久しぶりに小岩駅前の「餃子の三平」に行きたかったので、そこで還俗。
▲top

  2007年11月17日(土)   わたし
おだやかな水面
川魚の気配
漕ぐ櫓の軋む音
▲top

  2007年11月15日(木)   くうき
終日事務所にて作業。

目黒のre-に光がみえてくる。

               §

バブルが崩壊し、建築家が、住宅へ流れた。

“ビル”はもはや建築家の仕事ではなくなった。

確認申請が煩雑化し、これからは、もっと建築家がインテリアに流れる。

最近、そういう空気を感じている。
▲top

  2007年11月14日(水)   すし
朝から丸の内へ、商品企画会議のプレゼンテーション。
山手線がこんなに寿司詰めだとは思っておらず、会議に5分遅刻……。
スミマセンとペコリ。

電車の中で足がつりそうになった。

寿司詰めとは江戸前寿司ではなく、大阪寿司・箱寿司・押し寿司だな……などと考えたり

普段電車通勤している人が、休日に車にのりたがる気持が少しわかったり

                  §

先日の打上げで、十数年来の知人に
「しかしオーシマ君ふけたよね〜」
と、

本日同じ年令の建築家さんに
「しかしオーシマさん若いですよね〜」
と、
▲top

  2007年11月13日(火)   もう若くはない
終日出講。

「インテリアコーディネーター試験、一次合格しましたよ、二次の実技、やってないから心配、今度アドヴァイスくださいますか?」

「オレ仕事の請負金額増えてきてさ、会社にした方がいいと思うんすけど、どうでしょう?今晩空いてますか?」

「彼氏と別れました、でも仕事は順調で銀座の○○でディスプレイ担当してます。今度遊びに行ってもいいですか?」

家に戻ると、卒業生からのメール
一日3件も、今日はそんな日だった。
▲top

  2007年11月12日(月)   #5 fin
終日事務所にて作業。

午後、テレビ制作会社の人が来所され、打ち合わせ。

夜、南青山の「ひちょう」にて「建築日和」創刊の打ち上げ。

O編集長、ぽむ企画平塚さん、デザイナーの原条さん、写真家の渡辺慎一氏とその弟子のトップ中山さん。

行きは歩きだったが、帰りはなぜか家とは逆方向の原宿に向かいじゃんがらラーメンを食べて電車にのって帰ってきた。
▲top

  2007年11月11日(日)   #4
昨日は、一日風邪でダウンしていたので、本日は仕事をする。

午後、連れ合いがキモノを着たので、雨の間隙をぬって、ガーデンプレースまで散歩する。

牛筋や鶏モモなどを買って帰る。

帰って、鶏のトマトシチューをつくって、ターメリックライスのオムライスの上にかけて食べたらとってもうまかった。
▲top

  2007年11月9日(金)   #3
午前出講。

午後、知人の紹介で目黒のビル・リノベーション現場へ調査&顔合わせ。

たすきがけしたカバンから、コンベックス、カメラ、計算機などをとりだしていると、建て主さん曰く

「ドラエモンのポケットみたいに何でもでてきますね・」

                 §

夕方、諸調整。
▲top

  2007年11月8日(木)   #2
「iA」07号でました。
「木材&木材加工まるごと図鑑」です。
建築家 渡辺明氏へのインタビュー、及び「物質としての木材」という記事を書いています。

「日経アーキテクチュア」2007-11-12号
連載「ココロニシミル巨匠の名言」ミース・ファンデル・ローエです。

               §

昼、本を探しに渋谷へ歩く。
ブックファーストのビルが解体されようとしていた、かなりびっくり。
旭屋のあった地下にブックファーストは移転したが、全然建築の本がなかった。

大盛堂も知らない間になくなったし、パルコじゃちょっと心細いし、渋谷の本屋事情はちょっとプアーになってしまった。
▲top

  2007年11月7日(水)   コラージュ#1
終日事務所ニテ作業。
商品企画提案、ほぼまとまる。

夕方、風気味がぬけないのでカッコントウ、バファリン、アリナミン、野菜ジュースを買い込む。

明日から、また巨匠研究再開。
▲top

  2007年11月6日(火)   タイタン
終日出講。
午前、一年生、午後、二年生。

授業中に、いらないカタログを切り抜いて、コラージュ作品をつくる。
家に帰ってから、パステルや6B鉛筆で仕上げ。

良い出来だ。

                 §

今日のお弁当。
大根とカブの菜っ葉のごま油炒めのせメシ。
タコ、三ッ葉、ネギ入り卵焼き。
タコと大根の炊いたん。
長いししとう、タマネギ入りのブタショウガ焼き。

美味。
▲top

  2007年11月5日(月)   弁当コンシャス
終日事務所にて作業。

夕方、教え子で左官職人になったF君が自分が塗ったサンプルを持って遊びに来た。

                 §

先週の弁当、さて、明日の弁当はどうしようか?
と今から考え、スーパーマーケットへ。

白米の上に乗っているのはカブの菜っ葉をゴマ油とかで炒めたもん。
普通大根の葉でやる例のもん。

これが、うまいのだ。
▲top

  2007年11月4日(日)   ソフト
晴れ渡る、が、事務所にいる。

仕事をしようとは思うのだが、何だか片付けをしたり、掃除をしたりして逃避。

                 §

夕方ちょろりと代官山に中折帽を物色しにいくが、まだ研究が足らずひきあげる。

僕は着物を着ないので、連れ合いが着物を着た時にせめて帽子でもかぶろうと思ってみたりしている。
▲top

  2007年11月3日(土)   教養、すなわち、思考の蓄積
朝起きて、サンドイッチをつくって食べた。

連れ合いが「神楽坂着物フリマ」に行くというので、赤城神社の赤城会館まで随行。

すごく安いのだが、連れ合いは「ショーケン、ショーケン」と念仏のようにとなえながら、紬を購入。。。

ショーケンとは萩原健一ではなく、正絹、らしい。

途中、神楽坂で、なんかイヴェントをやっていて、道に紙がひかれて、何か描けというかんじだったので、何か描いた。

                §

お茶の水へ移動し、「明治大学堀口捨巳シンポジウム」に参加。
ゲストの藤森照信氏の話が目当て。

ココロに沁みた一言。

「妹島和世さんとか、しゃべってみても、教養がないね、、、もう、日本建築の伝統の教養無しで、建築をつくれるのかと思うと、歴史家としては、さびしいね。。。」

そうなんです、さびしいのです、孤立しています、K2。

永い、永い、建築の歴史の上にたって、建築をしようと思う人間にとって、今のニッポンの建築界は、マモノです。

                 §

そんなことばっかり考えていては、“今のデザイン界”に生きていけないので、信濃町で降りて、デザイナーズウィークへ、生まれてはじめて。

なるほど、おしゃれ雑誌一年間分の情報を、みな、ここで得るのだな……ということがわかって、エビスまで歩いて帰る。
▲top

  2007年11月1日(木)   番組の仕事
終日事務所ニテ設計。

午後、アドバイザーの仕事の打合せ。
スポンサークライアント直接の御指名だそうで、なんとも光栄。

                §

雨だとわかっていたが、洗濯してしまった。

                §

午、くしゃみがでて、頭がぼーっとして、風の前兆があった。
一時間寝て、何事もなかったことにしたら、今、夕方、もう忘れていた。
▲top
 
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-7-2 エビスオークビル2-33 TEL/FAX 03-3441-3499 E-mail oshima@ocm2000.com
Copyright (C) OCM一級建築士事務所 All rights reserved.