OCM一級建築士事務所
 

2007年7月


  2007年7月31日(火)   キッチン
ひたすらコンピューターに向かって図面を描く。
100年民家の中のキッチンなど。

100年民家だからといって、写真のようなキッチンを設計しているわけではありません。これは先日行った相模湖の小原という宿場町の陣屋のキッチンです。

                 §

夜、バンタンデザイン研究所の講師会。

その後の飲み会である講師の方からこんな話を聞いた。
デザイン画の資料に好きな草花を持ってきなさいと言うと、学生達はわざわざ花屋で派手で高価な花を買ってきた。授業終了後、ふと気付くとその花達はゴミ箱に捨てられていた、と。

やっぱり、デザインより大事なことはたくさんある……。
デザインのスタートラインに立っていない若い人達。

……やっぱり毎年一回は学生を高尾山へ連れ出さねばならないなぁ……。
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  2007年7月30日(月)   自民党
ええっと……そうそう、中央高速の、小仏トンネルに入る、直前くらいの橋、、ただ車で走ってる人は、それが橋であろうが地道であろうが、関係ない。

首都高も、中央も、そうだ。それら土木構築物は、下から、観るもんだ。

もはや「惑星ソラリス」の時代ではない、下から、下から、、、。

                 §

僕が若い人に、“今”を伝えるとしたら、この相模湖という街は、とってもイイサンプルであると思う。

昔「甲州街道の宿場として」、近代、中央線、トンネルという大土木工事、その後高度成長期に、このみごとな土木構築物「中央高速」。

きっと、潤ったろう……。

が、自分達がつくったものによって、その、宿場街の記憶は消され、ただただ高速で鉄の物体が、排気ガスを巻き散らかして、通り過ぎるだけの街になってしまった。

まあ言えば、自民党の終りを、如実に表出しているような街である。

でも、好きである、僕は。そこに、ここ100年の、地層をみることができるから。
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  2007年7月30日(月)    揚羽
と、言いつつ、その、巨大構築物の下では、“何とか揚羽”が、三匹、ダンスをしていた。

ちょうど、堰堤というか何と言うかその、擁壁からしたたり落ちる地下水の表面に、その揚羽達はいた。

上空を見上げると、先の光景、土木構築物。

……これが近代の美しさだな……、あえて、現代という言葉は使いたく無い、まだまだ我々は前時代的な「近代」をひきずりながら生きている、ということを、目の当たりにした。
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  2007年7月29日(日)   RUSSEL……
独り、高尾山へ。

「同じ山ばっかり登って、飽きませんか?」と、K2読者。

「昨日の山と、今日の山は違います」とK2。

                §

大好きな6号路を一時間でかけ登り、ウォーミングアップ、すでに頂上で玉の汗、皆ビールを飲んだり、素麺をゆでたりしているが、僕はキャラメルを食べ、Tシャツを着替え、歩き始める。
そのあと、小仏城山を経て、初めての「小仏峠」へ。

先にすれ違ったおばちゃんハイカー達の辻占によると「今日は降るね……」あせりつつも、降るなら降ってみろと、mッヶを出す。

「小仏峠」、結構、ショッキングな光景。
明治天皇がおやすみになられたという場所で、甲州街道の要所、難所、関所は、すでに廃墟化し、誰もいない。

看板には、こんなはり紙が……
(欧米人にとっては、さぞかし、寂しい光景だったと思う)
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  2007年7月29日(日)   甲州街道
みなさん、これが本物の甲州街道です。

東京の人、地方から来た人、一度は歩きましょうや。

そんでもって、江戸、東京を、足の裏で感じましょうや。

                §

誰もすれ違わない甲州街道、雨が降り始め、ひぐらしの合唱、これでヒルが出れば、鏡花の「高野聖」だな……、と、好きな美学を、脳内に、映しながら、人里へと転がり落ちる。

相模湖駅より、新宿経由で、エビスへ帰宅……。
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  2007年7月29日(日)   ARCHITECT
42才、建築家。

これはちょうど、山から降り、中央高速、渋滞している小仏トンネルの下あたり、を、うろついている、、、ところ。

先週は、海、今週は、山、では、来週は、海、だな……。
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  2007年7月27日(金)   死語としてのもやしっこ
ル・コルビュジェの「伽藍が白かったとき」に目を通し終えたが、なかなか手強い。とにかく「闘っている」様子が、息がそのまま伝わってくる。

アメリカに対する嫉妬と批判は、あまりにも直接的で、少し恐くなるくらいだ。

現在我々が巨匠と呼んでいる人は、もれなくみな異端であったということを確信している。

あきらめて丹下健三の「人間と建築」に移ったが、こちらは品が良過ぎてパンチがない……。

                 §

何度も書いているが、ブラックマッペ(黒豆もやし)が食べたい、が、なかなか無い。ぶっとい緑豆もやしとは全然違うのになぁ……。

育てるか……。
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  2007年7月26日(木)   コツ
午後、某編集者来所。
「家」をとりまく様々な事項についてヒアリングを受ける。

防犯意識が強まってきたのはいつからか、オウム-サリン、そして中国の窃盗団の隆盛、蛇頭、ピッキングという新語、くらいからか、つまり世の中が不景気のどん底にあった1995年くらいからか、不景気に乗じて防犯グッズ産業が隆盛しはじめたということか……。

プチ家出、親は子と携帯メールでつながっているので家出だと思っていない、家の存在の希薄さ、不要か、場所性の損失か、メールの相手が本当に子供である確証は?

ルームシェアの流行はその逆。まったくあかの他人が横にいても、携帯、i-pod、じゃがりこをムシャムシャしていれば、そこもまた場所性は消える。他人を認識せずにすませられる無神経の流行。

ならば、家は不要か?
そうではない、だから家は必要だ。
ナマの生活の現場として、人間性を回復するcampな場所として、トレーニングの器具として。リアルな素材感との対話の場として、木、石、土、鉄、コンクリートを肌で感じ、知恵、コツ、技、我慢がある家は、これからも必要だ。
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  2007年7月25日(水)   窃視
午後、「下総中山の家」現場。
電気屋さん、大工さん、監督さんと、とっぷりと打ち合わせ。
1.5時間、僕にとっては長い方。

もちろん、屋外、僕だけでなく、職人さん全て、一日中屋外だ。

建築は、原始的だし、これからも、ずっとそれでいいのだ。

現場に、よくビールのキャンペーンなんかであたる小さな冷蔵庫が置いてあった。かわいらしかった。実は思ったより、進化しているのかも……。

               §

本日のアイサダ。
枝と葉と泥のついた根っこのついた枝豆を買い、「葉と根を落したいのですが」と聞くと、若いオネーサンが「そこに包丁ありますので、自分でやって下さい」と。

刃渡り30cm以上の菜っきり包丁が、レジ横にグサッ!とささっていた。かっこいい。

               §

帰って枝豆の枝の本数を数えると、10本だった。(190円、市川産)
枝豆を枝で数えるというのは、もしかしたら至極当然のことかもしれないと感じた。

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  2007年7月24日(火)   とくとくととくをとく
出講。
出席日数が足らなかったり、作品を提出できていない学生に対する“不可解除補講”。

じゃあ、それを受けたら不可が解除されるのか、というとそうではなく、「不可の解除の仕方」を教示する授業。

「体調を崩しました」ということを平気で「言い訳」として使う、つまり「病気」であれば免罪されるという風潮に平気で乗じている若モノ達に、「それは間違いだ、あなたのミスだ」、ということをとくとくと説き、最後には励まし、大きな夏休みへと送りだす。
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  2007年7月23日(月)   海進期
終日事務所ニテ作業。

                 §

写真は昨日朝歩いた、明石の海岸にある住吉神社
海に向かって、神様が向いている。

これは「東播磨特有の形式だ」と看板に書かれていたが、僕は違うと思う。

東京の愛宕山や高輪台、中野あたりの神社は、昔東京がほとんど海だったころ、みな、こうやって海に向かっていたと思う、ということが、如実に検証できる。

                 §

東京を愛し、すごく東京のことを知りたいが、表象は消えている。
ココロの目と足の裏で、東京をみなければならない。
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  2007年7月22日(日)   玉子-タワー
明石で一夜を明かし、早起きして、7時半頃から魚住-中八木あたりまでの海岸線を歩く。

浜歩きは、陽射しがきつくなる前にやらねば死んでしまう。
歩き終え汗だくになった9時、ちょうど陽が勢いを増しはじめた。

そのまま山陽電車に乗り、明石駅へ。
10時前、「いづも」が改装中なので、オーソドックスに「きむらや」にて玉子焼一人前20個たいらげる。

                 §

京都へ移動し、「新福菜館」にてラーメン(小)をたいらげ、京都タワーにのぼり、望遠鏡で京都観光。

京都タワー、いいですよ、望遠鏡無料で、清水の舞台ではしゃいでいる人の服装くらいまでみえますから。

その後、京都タワー地下3階の「タワー浴場」で風呂を浴び、そそくさと午後には帰京。
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  2007年7月21日(土)   ウリウリ
明石へ。
実家でトヨタに乗り換え、茨木酒造さんへ打合せにうかがう。

ちょうど「瓜売りさんが塩漬けした瓜を売りにこられた」ところで、それを酒粕に漬け込んで奈良漬にする準備をしている最中だった。

酒をつくった時に出る酒粕をどうするか?
僕が子供の頃はそのままあぶって食べたり粕汁にしたりしていた。

造り酒屋さんとしては「粕やさん」にひきとってもらうこともできるのだが、茨木さんところはそれで奈良漬けをつくることにした。

                 §

明石、このあたりは昔「西灘」といわれ、酒どころであった。
灘の銘酒の灘は神戸市東灘区から西宮市にかけて。
もっと昔は大阪の池田市あたりだったという。

                 §

バックパッカーだからホステルを設計する。
酒呑みだから、造り酒屋さんのお家を改修する。
日常生活が好きだから、人の家を設計する。

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  2007年7月20日(金)   まくはり
午後、幕張へ。
講演会と学生コンペの審査員のため。

建築家北山孝二郎氏と横山聡氏とに同席させていただく。

「しゃべる仕事」が一段落。

「書く仕事」がちょっとたまっている。

書かねば……


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  2007年7月19日(木)   伝えたいキモチ
午後、バンタンデザイン研究所2年生の合評会。
講師5人に学生6人の手厚い体制。

学生が、うまく想いを伝えきれていないのをみながら、なんとももどかしい思いをしながらのひととき半。

が、確実に進歩したな……との確信を得る。

               §

和田さん、佐藤しげるさん、常川さん、鍋田さん、ありがとうございます。
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  2007年7月18日(水)   キョショー
午後「下総中山の家」現場。
大工さんの数が増え、一気にすすむ、が、そのスピードに越されぬよう、前のめり、前のめりに打合せをすすめる。

帰り、アイサダで、アオトン、シラス干し、焼そば麺を買って帰る。
(ここのアオトンは、ひと袋150円で2週間はもつ、、、夏なので、みそ汁に入れたりも、というか、全ての料理に入れている、感じ)

                §

帰り、お茶の水で降り、古本屋街の「明倫館」へ。

「人間と建築」丹下健三
「伽藍が白かったとき」ル・コルビュジェ
を買う。

もちろん、巨匠研究の一貫。
まだまだ巨匠は勘違いされているな……
“ココロニシミル”で、どんどん巨匠解体を進めねばならない。

一言、言いたいこと、「神格化してはいけません」ということ。

巨匠も、フツーの人です、が、ちょっとおもしろい、フツーの人です。
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  2007年7月16日(月)   ウナギ犬vsメトロン星人
祝日のようだ。
終日事務所ニテ作業。

                 §

うなぎが食べたいが、なぜか連れ合いが“ウナギ嫌い”なので、いつもアナゴにしている。

なぜアナゴが食べられてウナギが食べられないのか?を、あんまり問いつめるといやがられるので、保留にしてある……。

そういったことはだいたい説明不能なことだから。

僕は好き嫌いは全くないが、メロンだけは昔から“食べない“。

一度トンカツを食べたあとに無理して出されたメロンを食べて大変なことになったことがある。
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  2007年7月15日(日)   雨-コンペ-補修-wall
朝から台風による雨。

一本の電話。屋上に池があるといった特殊な状況の建物の排水管がおかしいらしく水漏れをおこしたらしい。これからニコニコして設計コンペのプレゼンテーションに行かねばならないのに、頭の中は真っ白。工務店にも携帯がつながらない。

「午後、行きます……」とだけ。

                §

新宿にてコンペのプレゼンテーション。
対戦相手はお二人とも初対面だがその一人の奥山さんから「最初の頃からK2日記読んでますよ」と言われ、なんとも苦笑い……。

よくタタカッタ。
いつも通り、結果は霧の向こう。

                §

事務所に戻り、レトルトカレーを胃袋に流し込み、休みでくつろいでいる硝子屋の斉藤さんにお願いして、車とブルーシート、コーキングなどを用意してもらい水漏れ現場に向かう。途中で排水ルートを変えようということで、「風呂-洗濯機の湯移動ポンプ」を購入し、池の水を他へ流す応急処置。とうぜん建て主さんからは説教を受ける。

約2時間半の作業。

                §

心身ともにへとへとに疲れ果て、事務所に戻る。
畳にころがり、天井をみつめ(やばい、京都の旅行記の締め切りは今日だ!)。

もう遅い……こんな気持で楽しい旅行記がかけるわけがない。
あきらめ、O編集長にあやまりのメールを入れる。

               §

行くのはやめようかと思っていたが、連れ合いが新宿wallでライブをやっているので、重いカラダとココロを再生させに、夜の新宿に消えることにした。


-建築ツウ情報-
web上で「建築ツウに訊け!-住宅編-」の連載がはじまりました。
(相変わらずの辛口ですが、本当のことを書いているので、気を悪くなさらないで下さい……)
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  2007年7月13日(金)   大午睡
午前中、バンタンデザイン研究所へ出講。
前期、最後の授業。

午後、事務所に戻ったが、昨日からの疲れがたまっていたのか、いろんな緊張感がとれたせいか、夕方までぶっ倒れる。

                 §

夜は図面のプリントアウトなどをしながら、ゆっくりと過ごす。


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  2007年7月12日(木)   審査員
午から、某学生コンペの公開プレゼンテーションがあり、それの講評者&審査員として両国へ。

テレビ収録も兼ねているので、付き人に前島君を携え、勝負シャツを着て。

19:00頃終了。

講評者が僕一人であったことで、常に脳と口をフル回転させつつ、テレビ映りも考慮して“鼻くそをほじったり”しないように気をつけなければならなかったので、なかなか大変だった。

はじめて会った学生達と半日一緒にいるだけで、ちょっぴり情がわいてくるので不思議なものだ。

結果、2名を選出し、彼らは来週幕張メッセで対決する。

※これらの模様は8月25日(土)13:00〜14:00に東京メトロポリタンテレビ(9ch)にて放送します。
僕の持っている旧式テレビでは映らないんですけど(笑)
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  2007年7月11日(水)   ma
まいにちがたのしい

午過ぎ、市役所へ。
ちょっと、後処理に時間がかかったが、無事、中間検査済書、確保。

その足で「シモーサ中山の家」現場へ。

やはり、雨

               §

内部の
納まりの
mm単位の、“分(ぶ:一分は3mm程度です)”単位の打合せをしながら

外観の、美しさを、確認せずには、いられない……。

建て主さんからも、言われるくらいの、「水平線の強調……」

です

(早く、足場よとれろ……)
すみません、現場の皆様方……




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  2007年7月10日(火)   
先日ウッカリ夜の満員電車に乗ってしまって気付いたこと。

ただでさえ梅雨でじめじめしているのに、ぎゅーぎゅーの車内。
お勤め帰りの人々、みんな“穴をふさいで”平然としている。

口にガム
耳にイヤホン
目は携帯

本当はシンクロナイズドスイミング用の“鼻栓”もしたいのだと思う。

他者を認識しないことによって成立している街、東京。

               §

終日出講。
各授業の最終日。

がんばった人、がんばれなかった人、いろいろ。


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  2007年7月9日(月)   model
昨日から、ずっと模型製作。
やっと14:00に終わる。

めし、模型、絵、図面、写真、文章、めし、音楽、日記……

とにかく、ずっと作っていたいのだな、僕は。

40才を過ぎると、そのことに、やっと「確信」が持てる。

               §

午めし。
昆布と、きつめのサバ節でだしをとり、鶏ガラスープ、ナンプラー、アオトン、ニンニクで汁をつくる。

台湾、雲南、安南、バンコック……と、徐々に南下した感じの味付け。

昨晩つくった焼豚と煮卵。


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  2007年7月9日(月)   楽団
22:00~24:00
某楽団のオーディションを受けた、ベーシストとして

25才のリーダー曰く
「まーまーやな、今度からきびしくいくで」
と言われた

別にアーティストヨシミズヒロシにむこうをはっているわけではない。

たまたまの、ぐうぜんの、シンクロニシティーだ

猿の芋洗い程度の
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  2007年7月8日(日)   e
夏はカラダがよく動き、無性に絵が描きたくなる。

これは、ここ2.3日描いている絵。

仕事でも何でもない、単なる、絵、純粋な、絵。

仕事は、晩にしない。

絵は、晩に、描く。
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  2007年7月7日(土)    朝めし
土曜日の朝
どちらにしても仕事をしなければならないので、朝めしはゆっくりととる。

なめこ、とうふ、わけぎのみそ汁、“白”めし、鮭、生卵、トマトとあおとんのさんしょ醤油付け

うまい、おもわずオカワリ。

                 §

先日大和芋をすりおろして、ムギ飯とともに食べた時、なんとも胃にもたれ、朝からぐったりしてしまったので、それ以来朝めしは“白メシ以外の何か”としていた。

そうめん、うどん、冷製トマトのフェディリーニ、マーボ−チャーメンなどなど……。

季節や気候が勝手にメニューを考えてくれる。

                 §

昨今、世の中に白米を否定するムーブメントがあるが、僕は断じて許せない。

栄養価がどうのこうの健康がどうのこうのという以前に、それは“白い”ということに対するニッポン人の美意識の問題である。

砂糖の白も塩の白も意味は同じだ。
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  2007年7月5日(木)   めしコンシャス……
七時におきて、朝めしの準備。
マルタイ棒ラーメン(半)に、みょうが、あおとん、パクチー、マッシュルームを刻んで入れ、上からトマトと卵を軽く炒めたもをのせる。

きのうの残り物のトウモロコシ(1/4)とインゲンを添えて。

酸味と辛味と香味のまざった不思議な味。

アサリちゃんの水を替え、洗い物をし、洗濯をし、梅雨の間隙をぬった朝の日射し向けて洗濯物を干す。

一日のはじまり。

(さて、午は何をつくって食べようか……)と、朝九時に考えている建築家、は、すでに建築家ではないのかもしれない……。

                 §

さて「レアリテ」というムック本が創刊されました。
“あたり前の家と暮らしを手に入れる”という主旨をもった雑誌です。

僕の文筆業のプロデュースをしてくれているO編集長の仕事です。

巻末に「脱コンビニのための処方箋」という連載エッセイをやっています。
写真と文、大島健二です。

上記のような、日々の、つまり、めしのことばっかり考えている(=めしコンシャス)という“危険な思想”について書いています。

是非、御高読クダサイ。

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  2007年7月4日(水)   シモーサの雨男
午前中、コンペのプラン作成など。

午後、「下総中山の家」現場。
おっと、現場に着くと、雨が落ちてきた……。

少々工期が遅れているが、大工さんが丁寧な仕事をしてくれているので、そこは杓子定規にガツガツ言えない。

「さあ、ちょっと、ペースあげまひょかぁ!」

と、建築家。

                 §

大工さんの、白足袋が、かわいらしい……

                 §

アオサダで、インゲン、アオトン、トウモロコシ、シソ、アサリ、ブタ小間切れ、を買って帰る。

帰って、アサリの塩抜きをしているつもりだが、なかなか、プ〜〜ッと砂を吹いてくれない……。                
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  2007年7月3日(火)   絵巻物
終日、出講。
午前中、先週提出だったはずの「アクソノメトリック(軸測投影図)絵巻物」の作品たちが、本日提出された。

ほぼ“平成生まれ”である彼ら若ものに、japanな図法で絵巻物をつくらせるという発想は、とってもいい、と思っている。

「源氏物語絵巻」から横山大観の「生々流転」まで……、知らず知らずのうちに、その、気分を味わっている、という奥ゆかしい授業である。

もちろん、奥ゆかしいので、かつ、ずるいので、僕は大観の名前すら学生に教えていない。

きっと、何年かして、その作品を目の前にしたときに、「オイ、ちょっと、まてぃえよ〜」と、つぶやいてくれれば、最高だと思っている。

                §

ニッポンの大学も、そろそろ、こういうことやればいいのに……。
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  2007年7月2日(月)   たこ
シャツは好きだ、が、最近はあまり着ることはない。

左は先日つくったシャツ。
何年か経つと、右のようにまったりとしてくる。

                §

終日事務所ニテ作業。

本日はタコの日。
先日、新宿オダキューのデパ地下で買った明石タコをいろんなかたちで食ス。
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  2007年7月1日(日)   七周年
終日、事務所にて作業。
文章、千文字×三編、書き上げる。

                 §

夜、某デザイナーさんが、彼女さんに振られたというので、卒業生に介助されながらうちにやって来た。のでその傷を肴に飲食をともにする。

どう考えても、OCMは駆け込み寺化している(笑)。 
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