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朝から「ぎょうざの満州」のある街の役場へ。 4号物件以外はそこにまわる土木事務所。
「事前審査?あ〜今ちょうどね、大きいの2件はいっちゃってね……そうだな2.3ヶ月みてもらえれば……」 「え!?そ、そんなぁ……、そこをなんとか……これ小さいですけど」 「……あのぉ、こっちもボランティアでやってるんでね……」
「じゃあ、このまま本審査に……」 「出すの?ホントに? たのえばこの杭の柱頭の設計基準強度は?その計算式何の基準でやったの?」 「え〜とえ〜と……(パラパラ)あの、みればわかるようになっていると思うんですが……」 「あのぉ、みればわかるだろって出し方やめてくれるかな」 「……」
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途方に暮れ、ぎょうざの満州にかけこみ、一皿の餃子でココロを落ち着かせる。 もちろん普通ビジネスの世界では「ボランティアでやってんじゃねえんだ!」という喝が一般的である。
森羅万象に通い、世の様々なメンタリティーをさぐることを信条としてきた建築ツウ、そろそろやめだ。市役所の食堂とか、大好きだったが、もうやめにしよう。自分の趣味を設計の仕事に持ち込むのはこれで最後にしよう。
民間だ民間だ……。
帰って民間に電話、「ああ、営業日7日で事前審査します」 「ちょっと複雑なので行ってご説明さしあげましょうか?」 「はは、いや結構ですよ、それはこっちの仕事ですから」 |
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