OCM一級建築士事務所
 

2009年02月


  2009年2月28日(土)   
午後晴れたので、VESPA 125cc を駆って、目黒のIRONGREYアサイさんの工場に遊ぶ。

2/3の当日記のスケッチの打合せ。

「そろそろ来るころやと思てました。」
とアサイさん。

引き手、つまみ、浴室3角棚、洗濯物干金物……など、数点依頼する。

「こう何と言うか、エッジを効かせないで、ぬめっと、よれっとした感じの……」
というOCMのわけのわからない注文に、その場で、いろいろ試作をつくってくれた。

(刻印がでかすぎた……小さいもの発注しよう……)

               §

そのまま、代官山から中野へ移ってしまった「東京VESPA」へ向かい、VESPAを入院させる。
症状は
・前ブレーキ不全
・後ろブレーキ不全
・スピードメーター不全

歩いて、中野駅へ。
西新宿の岐阜屋で一杯やって、お家に帰る。
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  2009年2月27日(金)   
“外は今日も雨、やがて、雪になって”きた。

午前中、国分寺市役所。
一週間かかった都市計画課の「建築確認申請などに先立つ通知書」を受理し、建築課へ。

「暫定的道路中心線を敷地対岸と話し合って決める事」と「それによって角地適用を受け建ぺい率の緩和措置を受ける事」の了承をしていただいた。

が、確認申請は西新宿にあるフランス外資系の検査機関でやる。

               §

寒い……。役所に行くのと、午後建て主さんに会うので、「ドカジャンと安全靴」をやめて薄着をしてきてしまった。
あわてて駅ビルで、襟巻きを買う。

               §

午後、武蔵野線に乗って「鶴ヶ島の家」現場。
建て主さんご夫妻が視察にいらっしゃる。

ご主人と建築家がヒソヒソやってきたスタジオが姿を現し、ご夫人の一言
「え〜〜牢屋みたい!」

正解。 ASYLUM AT HELL……
安易ではあるが、それはポピュラリティー、だが、テーマパークではない。
が、直截的にそれが伝わる事はうれしい。

グレモン錠で封印されrockされた無音・無光(法的には無窓居室・笑)の部屋で、悪魔と取引し、限りなくとろけ、rockする。
trick or treat? いや、両方だ。

当局によって“無窓居室”とのレッテルを貼られた部屋は、やがて“夢想居室”へと昇華していく。

そして、鉄の生地をむき出しにしたグレモン錠のついた重い扉を二つ開けると、スリット状のガラスブロックが打ち放しコンクリートに照らし出す、わずかな光と対峙する。

それが、この光だ。

この光に導かれ、上階のHEAVENへと……
その話はまた後日。

               §

“眠れない夜と、雨の日には”
何もよみがえらないので、独酌に限る……。
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  2009年2月26日(木)   
好きな建材屋さんのひとつ青石銘木店、図面に描き忘れていた「無双」を支給するため注文したら、写真の青石さんから直接電話がかかってきてうれしかった。

生協の白石さんではない、銘木店の青石さんだ。

               §

「杉と表記されてますが、実はスプルスなんですがよろしいでしょうか……ホントに申し訳ございません、、、」
と、ものすごく腰の低い感じで。

               §

で、「無双」とは何かご存知ですか?
これです。
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  2009年2月25日(水)   
事務所にて作業。

夕方、新宿へ。
帰り、恵比寿まで歩く。

夜、タコ公園にて人と会い、さざんかへ。
生まれてはじめてのこと、撃沈。
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  2009年2月24日(火)   
『芸術新潮』3月号でました。
「すむ」というコーナーに、「透明な建築家」と題して、建築家山田守の「自邸」のことを書いています。

現在は、1階は蔦珈琲店、2階は蔦サロンという和風のギャラリーになっていますので、ぜひ訪れてみてください。

               §

終日事務所にて作業。
全てのプロジェクトの、諸調整

夜、新宿にてK米君に会う。
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  2009年2月23日(月)   
『散歩の達人』3月号発売。
「建築ツウの散歩術」は「神保町界隈に見る建築パワーゲーム」です。

               §

事務所にて作業。

午、tooに色見本ワイド版を買いにいく。
圧倒的な色のうずに、のまれつつ、うかびつつ。
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  2009年2月22日(日)   
午前と、午後で、一気に、最後の“散歩系”文章を仕上げる。

               §

夕方、新宿をぶらつき、盟友 写真家 渡辺慎一の著作NYCのシェアハウス―「共に住む家」の個性派インテリア を、紀伊国屋で購入する。

昨日、11台のカメラを売ってしまったので、あたらしい“カメラ人生”を考えねばと、マップカメラに行くと、偶然、渡辺氏の丁稚、topさんに会う。

“お茶”をして、「播州で、ええ嫁はんになれやぁ〜」と、プラットホーム対岸に向かって、叫び、彼女の東京最後の写真を撮る。
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  2009年2月21日(土)   
午前中、お家の整理。

手元に6台のカメラを残し、11台のカメラに別れを告げ、近所の大澤カメラ店に引き取ってもらう。

23年間で11台のカメラを捨てる……まあ普通の男の子といったところか。

おまけに現像されていないフィルムが6本発見された。
一瞬、現像しようか……と思ったが、全て捨てた。

機器を捨てたのに、その機器の残滓をみるわけないだろう……と。

とにかく、向かっている方向は、丸腰……。

               §

午後、日塗工の色見本「2009年E版」を求めて、tooに行くが、休み、ついでに渋谷まで……と歩いているとO編集長とすれちがう。

なんだかお取り込み中だったみたいなので、声をかけただけで、すたすた……。

BRIWAXなどを買って帰途につく。
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  2009年2月20日(金)   
午前、設計の修正など。

               §

午後、「鶴ヶ島の家」現場へ。

13:30〜SECOM打合せ。
15:00〜OZONE検査。
16:00〜造園業者打合せ。

その間隙をぬって、現場監督M氏、防音音響工事のN氏と打合わせ。
終了は、17:30
大工さんは工期の遅れを挽回するため、毎日18時までやっているという。

               §

N氏には、音楽室の中間遮音測定をやってもらった。
120Hz~500hz くらいの音を各周波数ずつ120dBくらいで出してもらい(異様な音)、扉を閉めて外で確認、みたいなこと。

日頃、スタジオやライブハウスで爆音を聞いたり、出したりしているので、個人的には違和感はないが、それをしたことが無い人にとっては、やはり「異様」なことだと思う。
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  2009年2月19日(木)   
人々「なぜ毎日、日記をかけるのですか?」

K2「昨日の日記を消したいからです。今日は、少しでも新しい自分になっていると勘違いしたいのです。そう、爪がのびる程度くらいは……。」

人々「でも、それが勘違いだとわかったときはどうしますか?」

K2「食欲がなくなります。」

               §

午前、写真をromに焼いたり。

午後、いよいよ最後の“散歩仕事”、Y編集長とともに、某所へ。
終了後、神谷バーで還俗。

               §

夜、卒業する予定のO笠原君が、フォークギターを持って来所。
ひししぶりに、K2もギターを手にとり、手合わせ。

夜が更ける。
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  2009年2月18日(水)   
午前、国分寺区役所。

午後、様々な質疑のFAXやメールに答えさせていただく。

               §

また、人生においてもっとも大切な人へ、文章を作成して、送付したり……。

               §

夜、人と会う。
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  2009年2月17日(火)   
終日事務所にて作業。
主に確認申請書類作成。

夜、人と会う。
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  2009年2月16日(月)   
監理シートの写真整理、各所FAX、設計など。

夕方、JV大成さんと、構造設計の鈴木啓氏を交えて打合せ。
そもそも論から、実施、監理レベルの話まで、幅広くおうかがいする。
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  2009年2月15日(日)   
朝、ダメ人間。

               §

午後ヒゲを剃るのも忘れて「大井松田の家」打合せ、小田原へ。
新宿にて小田急が止まっているので、JRで小田原へ。
45分遅刻。昨日に続き、電車運がない。

本見積調整。
コンサヴァティブな街小田原、首都圏のようにガンガン相見積することは避け、一社とじっくりやりあうことに。最初から、しっかりとボタンをかけ、信頼を築かんとのねらい。

               §

終了後、夕暮れの「曽我の梅園」あたりに連れて行ってもらい、「鳥ぎん」でごちそうになる。
「酒呑みの釜飯」ということわざはないが、釜飯をごちそうになったので、お酒がすすまず、弁も立たず、苦笑い。

娘ッ子たちにチョコレートをいただいて、ぜいたくにも新幹線で「箱根山」をちびちびやりながら帰京。
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  2009年2月14日(土)   
終日、事務所にて作業。

夕方「国分寺の家」打合せで、西国分寺へ。
本見積が成功したお祝いで、奥様の手料理とおいしい焼酎(三岳)をふるまっていただく。

               §

夜、人の幸せを祝いに、新宿へ。
中央線は、“バレンタインデーに飛び込み自殺した人”の影響で動かず、タクシーで。

泥のように酔う。
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  2009年2月13日(金)   
午前中、見積調整など。

午後、出講、1年生の合評会。

夜、ありがたくも打ち上げの宴席が用意されており、おまけにトシ・ヨロイズカまでいただいた。
夜が更ける。
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  2009年2月12日(木)   
「鶴ヶ島の家」の、製作金物のスケッチ、見積調整など。

              §

夜、ワダ君と、新宿のスタジオで遊ぶ。

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  2009年2月11日(水)   
午前、見積調整や、スケッチなど。

午後「蓮根の家」打合せ。
概算見積が、10%オーバーした事を申し伝えた。
粛々と、実施設計がはじまる。

夜「鶴ヶ島の家」建て主ご家族が青山に、飲食をともにする。
竣工まであと2ヶ月。

OCMも含めて、テンション、マックス。
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  2009年2月10日(火)   
午後「鶴ヶ島の家」現場へ。
順調、現場の雰囲気がいい。

昨日他物件の見積を持って来られた営業さんが、現場に顔をみせる。
「もうちょっとなんとかがんばりますんで、木曜日また持って行きます……」と食い下がってくれる。

うれしいではないか。

               §

何かの罪滅ぼしのように、一日、餃子だけをたべてすごす。
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  2009年2月9日(月)   
午、代官山に卒展をみにいく。

午後、工務店さん2社来所、見積が4社出そろう。
4社の工事費の差は5%前後。

               §

夜、新宿に写真家のW氏を呼出し、2人で黒霧島を5合あける。
夜が更ける。
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  2009年2月8日(日)   
「学問には自由が必要である。研究には権威を踏みつぶす蛮力が必要である。」畑正憲

               §

昨晩、生中一杯と酒2合しか呑まなかったので、夜、眠れず。
早起き、……長い午前、何をしていたか忘れた。
午、もう36才になるvespa125(ワンツーファイヴ)が生きているが確かめに……。
けなげにも生きていたので、当てもなく駒沢の方へ、走らす。

夜、設計。
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  2009年2月7日(土)   
「利休とは何者だろうか。利休が何者だろう位の事は、猫でも近頃本を読んで知っているそうだが、人間は猫以上には利休を識りたいとも思っていない。」青山二郎

               §

午前、布団の中でコトバをついばむ。

               §

ボルへス「私は一度もタンゴを聴いたことがありません。」
中上健次「それは人生の不幸ですよ。」
ボルへス「ブエノスでは、いまはもうロックが主流です。」

               §

午後、作業、夕方工務店さんが見積をもって来所。
昨日のより4.6%高い。

夜、当てもなく神田へ。
店先に干されている500円の古本「日本人のすまい」E・S・モースを買い、読み場所を探すが、まだしっくりくる居酒屋をみつけられていないので、上野まで歩く。
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  2009年2月6日(金)   
100年前の如是間(ニョゼカン)のコトバ6連発。

「存在に理由なし、生存に発意なし、性格に設計なし」
「憤怒の多くは真なり、冷静の多くは偽りなり」
「宗教家は酔うて管を巻き、科学者は素面にて管をまく」
「吠ゆる犬は噛まず、噛む犬は吠えず」
「古の青年は野心を妾とし、今の青年は煩悶を妻とす」
「酔いて死したるものは永に醒むる能わず」

               §

性格も設計できず、真なる憤怒にまみれ、酔うても素面でも管をまき、吠え、野心を妾としたるが、決して噛まないK2は、今日も終日事務所にて作業……。

見積、1社上がる。相見積の1社目で、ガッツポーズ。

K2「は、はじめてなのに、こうなんというか昨今の建築家への不信から、ちょっとかまかけて高めに出したりしないんですか……」

工務店「ええ、そういう建築家さんいらっしゃいます。まず図面をみて“こりゃだめな設計だ”と思えば、ふかします。また、“設計は現場入ってからやるからさ〜”とおっしゃい、自ら“ちょっと余裕持たしてふかしといて”とおっしゃる建築家さん、フツーにいらっしゃいます。」

K2「……らしいですよね……建て主さん、かわいそうですね……」

工務店「でも、今回の図面、これで、すぐに建ちます。我々にはそれがわかります。ちゃんと図面を描かれているので、むしろ経費を下げさせていただきました。」

K2「あ〜ざ〜すっ!(涙)」
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  2009年2月5日(木)   
「路をあるくということは、人の生活の主要なる半分であった。散歩というような何の当てもない外出をする人は、もとは非常に少なかった。」
柳田國男

               §

終日事務所にて作業。
「大井松田の家」確認申請書類、完成。
次は「国分寺の家」だ……。

週末から、週明けにかけて、概算、実施含め、3物件6つの見積書があがってくる。

ここからは「着工力」……だ。

               §

インコース、特に右投手のシュート回転したやつは、大股では打てない。
小股で、左脇をたたんで閉めて、独楽のように、一軸で、くるっと回転する。

内角打ちの帝王、山内が死んじゃった。
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  2009年2月4日(水)   
午後「鶴ヶ島の家」現場。
サッシがつき、外壁下地ができ、内部の空間に目鼻がついた。

そのシークエンスを検証する。

              §

夜、親しくしている某氏と会う。
自分の身の回りまで、不況ってやつがしのび寄っていることを気づかされる。
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  2009年2月3日(火)   
午前、現場指示書作成。
午後、確認申請書作成。

               §

夜が更ける。
ネットで“手打ちバラ刻印”を発注。もちろん「OCM」

建て主さんに「オーシマさん、どっかこの家にオーシーエムーってサインしてくれないんっすか?」と問われ、OCMは「いやあのその」
気持ちは嬉しいので、図面上の「建て主支給:引き手」って部分全部に「オリジナルOCM刻印入り引き手」をつけようかな、とたくらむ。

竣工後1年、建て主さんが支給されてないようだったら「じゃあ、実費いただきます(笑)……」

といった感じで、酔余のスケッチ。そう、ケンチクは楽しいのだ。
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  2009年2月2日(月)   
{(3.25+4.065)×1.82×1/2+ (4.065+2.84) ×2.73×1/2}/4.55={6.65665+9.425325}/4.55=3.5345 CH=3.53m(2.74+3.55)×1/2=3.145 CH=3.14m{2.297×1.82+(4.5+3.69)×1.82×1/2}/3.64={4.18054+7.4529}/3.64=3.196 CH=3.19m{2.04×0.91+(2.32+3.075)×1.82×1/2}/2.73={1.8564+4.90945}/2.73=2.478 CH=2.47m(2.197+2.777)×1/2=2.487 CH=2.48m{(3.273+3.65)×0.837×1/2+ (3.65+2.455) ×2.658×1/2}/3.495={2.897+8.113}/3.495=3.150 CH=3.15m(2.319+3.093)×1/2=2.706 CH=2.70m(2.464+3.113)×1/2=2.788 CH=2.78m(2.214+2.558)×1/2=2.386 CH=2.38m{(2.214+2.796)×1.29×1/2}+{(2.796+2.624)×0.385×1/2}/1.675={3.231+1.043}/1.675=2.551  CH=2.55m{(2.218+2.796)×1.285×1/2+(2.796+2.465)×0.735×1/2}/2.02={3.221+1.933}/2.02=2.551  CH=2.55m

今日も、愚法と闘う
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  2009年2月1日(日)   
写真で、写真機で、カメラで何をしているか
結局、その「文明と文化」のヒリヒリとした界面に、VASELINEを塗ること

               §

この人日本晴れピクチャーズのカメラジンクス、good.

               §

終日、事務所にて作業。
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